冬の寒い時期には誰でも、気持ちが滅入ってしまうものであるが、高緯度地方におおく、冬季にうつ状態に陥るもので「季節性
うつ病」が有る。
季節性情動障害(きせつせいじょうどうしょうがい)で、殊更に冬期にのみ抑うつ的な気持ちに陥り、食欲の低下、不眠等、
うつ病に類似した症状がでる。季節性気持ち障害、季節性感情障害等と呼称される。
患者の大部分は、冬以外の季節にはただしい状態となる事が少なくないのが特徴点である。
また、近年の調査からは、生涯に於いて
うつ病にかかる可能性は15パーセントレベルと云われている。
更に日本における調査(2002年)では、1600人の一般人口で面接調査を行った結果、時点有病率は2パーセント、生涯有病率は6.5パーセントと云う。
このようにして考慮すると、ある時点で約50人-35人に1人、生涯にわたっては15人-7人に1人の割合で
うつ病にかかる可能性があると云う事に成る。
(2)
うつ病の成因からの区分
これは古典的な分類である。
★「心理的原因が確実でない内因性
うつ病」(狭義の「
うつ病」)と、
★「心理的原因が特定出きる心因性
うつ病」(狭義の「適応障害」)の2分法である。
重傷度と云う症状のみで決断するDSM(精神疾患の分類と診察の手引き)等の分類は、客観的である事から調査には適している。
但し臨床現場に於いてはなぜ
うつ病になったのか、と云う心理的原因の評価を欠かす事は出きない。
こちらのほうが治療を進めていくうえでは肝心と云えるかも知れない。なぜなら、心理的原因が特定出きるケースの場合(心因性
うつ病)、環境を改善する等、その原因を除去すればたちまち元気になれる可能性があるからである。
但し
うつ病の治療に於いては過度の励ましは自尊心の快復でなく、単なるプレッシャーをあたえるだけにならないよう注意する事が肝心である。プレッシャーは、事態をいよいよ悪化させる恐れがあるからである。
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