古い世代の抗うつ薬である、三環系抗うつ薬や四環系抗うつ薬と比べ、新しい世代の抗うつ薬であるSSRIやSNRIでは、排尿困難や眠気と云った副作用が低減されてきたとはいえ、吐き気や性欲減退等の副作用がある事は確かである。
働き盛りの年代の
うつ病の発症も問題であるが、社会的に注目すべきは子供の
うつ病かも知れない。
児童期、つまり12歳未満の
うつ病有病率は、0.5パーセント-2.5パーセント、更に、思春期以降の12歳-17歳では、2.0パーセント?8.0パーセントと云われている。
子供のケースの場合、殊更に
うつ病が軽症度のケースの場合、苛立つしたり、少々落ち込んでいるようにみえたりするのみで、
うつ病の体験を言語化しない事がよく有る。
子供の
うつ病治療に於いては、薬物療法としては少量の三環系抗うつ薬を少しずつ増量して投薬していく治療法が推奨されている。
また、環境的な見直しとして、親子関係の見直し、及び学校との綿密な連絡が求めれる。これ以外、子供のケースの場合は
うつ病体験を言語化する事が困難、不可能であると云う特徴点から、非言語的精神療法、例を挙げると遊戯療法や箱庭療法等を並行して実践する事も効果があると云われる。
箱庭療法に用いられているのは、縦57cm×横72cm×高さ7cmの箱である。中井はこの高さ7cmの枠がある事の重要度に注目したのである。箱庭には「枠」があるがゆえに、患者は自己表現が可能で在り、それゆえに治療効果があるとしたのである。
中井の風景構成法とは、紙の縁を枠と考え、治療者が枠を手書きで描くと云う為、彼はこの方法の「枠付け法」に箱庭療法を応用したのである。
PR