なぜ
うつ病を発症するのか、を解説する成因仮説としては、生物学的仮説や美認知行動の立場から等、多種多様な仮説が唱えられている。
心理学的仮説もその1つである。
心理学的仮説のメインのものに、病全性格論が有る。
病前性格、つまり発症前の本人の性格が
うつ病にかかりやすくしていると云う仮説である。例を挙げると以下の3つの性格が挙げられている:
★メランコリー親和型性格
★執着性格
★循環性格
精神医学の領域に於いても、この「根拠に基づいた医療」の重要度が着目されている。治療介入とその結果の因果関係を確実にし、治療介入を実践する事の適切性を評価していくのである。
但し評価の元に成る結果は、数値で表す事の出きる生体データが主となる。これは他の医学領域では可能でも、精神科領域では困難な事が少なくないのが現実である。
その為重傷度を評価する評価スケールの点数や、自殺の有無、入院期間を治療結果を示す客観的データとして用いている。
(2)
うつ病の成因からの区分
これは古典的な分類である。
★「心理的原因が確実でない内因性
うつ病」(狭義の「
うつ病」)と、
★「心理的原因が特定出きる心因性
うつ病」(狭義の「適応障害」)の2分法である。
重傷度と云う症状のみで決断するDSM(精神疾患の分類と診察の手引き)等の分類は、客観的である事から調査には適している。
但し臨床現場に於いてはなぜ
うつ病になったのか、と云う心理的原因の評価を欠かす事は出きない。
こちらのほうが治療を進めていくうえでは肝心と云えるかも知れない。なぜなら、心理的原因が特定出きるケースの場合(心因性
うつ病)、環境を改善する等、その原因を除去すればたちまち元気になれる可能性があるからである。
精神疾患と云うと何か特別な事のように実感できるが、日常の生活に支障をきたすほどの重傷度の
うつ病に至る前の、もっと軽度の状態でのケアが本当に肝心であると実感できる。
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