DSM-IV-TR(精神疾患の診察・統計マニュアル)は、米国精神医学会(APA)が作成した精神病の診察基準である。それによると、大
うつ病は以下のように定義されている:
「大
うつ病エピソード(Major Depressive Episode)
A.以下の症状のうち 5 つ (もしくはそれ以上) が同じ 2 週間の間に実在し、病前の機能からの変化を起こしている。これらの症状のうち少なくとも 1 つは、(1) 抑うつ気持ちもしくは (2) 興味もしくは喜びの喪失である。
注:明白に、一般体疾患、もしくは気持ちに合致しない妄想もしくは幻覚による症状は包括しない。
自尊心、及び自尊感情と云うのは、自己の実在やあり方を肝心におもう感情をいう。
self-esteemと云う訳語があてられる事が少なくない。プライドや傲慢、驕り、及び自惚れとはちがうものである。
精神医学的な意味での自尊心とは、有るがままの自身を受け入れ、誇りをもつと云う事である。また日本語におけるプライドとは、自惚れや傲慢さを意味する事が在り、自尊心とは分類する必要が有る。
プライド(pride)は、肯定的な意味で使用されない事がおおく、キリスト教に於いても人間を罪に導く可能性があるとみなされる欲望や感情をあげた、「7つの大罪」とされている。
躁
うつ病躁
うつ病と云うのは、うつ状態と躁状態を代わる代わるくりかえす状態である。別名、双極性障害、もしくは双極性感情障害と呼称される。
双極性障害の生涯有病率は0.2パーセントから1.6パーセントとされる。
うつ病自体は、6パーセントから15パーセントと云われているから、それと比較すれば低めであるが、決して珍しい疾患とは云えないだろう。
根治は困難とされ、再発をくりかえす事が少なくないと云われる。その為生涯にわたって薬物投与による予防が求められる事が少なくないのが実情である。
B.症状は混合性エピソードの基準を満たさない。
C.症状は、臨床的に凄い苦痛、もしくは、社会的、職業的、もしくは他の重要な領域における機能の障害を生じさせている。
D.症状は、物質 (例:乱用薬物、投薬) の直接的な生理学的機能、もしくは一般体疾患 (例:甲状腺機能低下症) によるものじゃない。
E.症状は死別反応では上手く解説されない。すなわち、愛する者を失った後、症状が 2ヵ月を超越してつづくか、もしくは、著明な機能不全、無価値観への病的なとらわれ、自殺念慮、精神病性の症状、精神運動抑止がある事で特徴点づけられる。」
≪出典≫
American Psychiatric Association:Diagnostic and statistical manual of mental disorders 4th edition,Text Revision,2000 (高橋三郎、大野裕、染矢俊幸(訳):DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診察の手引,医学書院,2002)
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