古い世代の抗うつ薬である、三環系抗うつ薬や四環系抗うつ薬と比べ、新しい世代の抗うつ薬であるSSRIやSNRIでは、排尿困難や眠気と云った副作用が低減されてきたとはいえ、吐き気や性欲減退等の副作用がある事は確かである。
副作用以外にも、抗うつ薬を用いる際に注意すべき事が何種類か有る。
★自殺の危険性
抗うつ薬、とりわけSSRIの処方を開始した直後に、未遂も含め、自殺の危険度が高まると云う報告が有る。なぜそうなるかは、多種多様な説が有る。それまであまりにも重傷で自殺の意欲すらなかった患者が自殺を図ろうと云う意欲をもってしまう、と云う説、もしくはSSRIが受容体のダウンレギュレーションを実践する事から、処方を開始直後に一時的に
うつ病の症状が悪化する、と云う説である。
うつ病は、その60パーセントから70パーセントは、6ヶ月レベルの治療で快復すると云われる。
思ったより短期の治療で快復する事症例が少なくない疾患と云えるかも知れない。
しかしながら、これ以外方で1年以上うつ状態がつづく症例が25パーセントレベルある事も失念してはいけない。絶対に全部の症状が容易に快復するわけじゃないのである。
また、一旦快復すればもう再発しない症例がある他方で、再発をくりかえす症例がある事も確かである。
但し
うつ病の治療に於いては過度の励ましは自尊心の快復でなく、単なるプレッシャーをあたえるだけにならないよう注意する事が肝心である。プレッシャーは、事態をいよいよ悪化させる恐れがあるからである。
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